スレイヤーズが恐い

理系の研究室に居ると若い女性と触れ合う機会があまり無く、若い女性と話すのが怖いというのは一種の職業病に認定されても良いんじゃないかなぁと思っています。
僕もその病気持ちの1人で、研究室には女の子が1人しか居ないから、ほとんど女の子と話す機会が無い。特に文科系女子とは年に何回話すかなぁという程度です。

国はこの病について、一切対応策をとろうとしないので、もうこれは自分で何とか治療するしかないと、先日合コンに参加してみることにしました。


合コンに参加したのは人生で今回が2度目だったのですが、やはり前回からのブランクが大きすぎて、最初に女の子達と顔を合わせた瞬間は、まともな笑顔も作れず、居酒屋に着いてからもなんだかギクシャクしてしまいました。
それでも、ここで喋らなきゃ高い治療費(女の子の分も含めて5千円程度)が台無しになると、色々と話題を振ったり、それとなく相手に合わせる感じで返してみたりしているうちに、結構普通に喋れるようになってきました。

しかし、世の中には僕の懸命の治療を邪魔しようとする人も居るもので、僕がどうしても話題にしたくないと事前に言っていた血液型の話をわざと振ってくる先輩(彼女有)や、「あの面白い話してよ」とありもしない面白話を無茶振りしてくる輩(リア充)が居たりして、僕の治療は困難を極めました。

それでもどうにか血液型の話も乗り切り、自分でもそこそこ頑張ったと思えるぐらいは女の子とも話ができ、盛り上がったとは言わないまでも、そこそこ楽しく1次会を終えることができました。
しかしその楽しい雰囲気も1次会まででした。


2次会は女の子が1人帰ってしまって、男が4人、女が3人というバランスの崩れた形になってしまったのですが、そのまま2次会も普通の居酒屋に行きました。

最初はみんなで他愛の無い話をしていたのですが、途中から女の子2人がアニメの話をしだしてから事態は急転。
アニメだったら多少は話せるかなぁと思っていたら、いきなりスレイヤーズの話が出て、先輩(彼女有)が「スレイヤーズは俺の青春だー」などと言い出し、それから延々スレイヤーズスレイヤーズスレイヤーズ

主人公の声が林原めぐみだという事位は知っていても、スレイヤーズの放送開始時、テレビ東京系が映らない田舎に住んでいた僕には完全にちんぷんかんぷんの話ばかり。
サブキャラクターの声優がどうだったとか、あのシリーズの主題歌はうんちゃらとか、キャラソンの出だしのセリフがなんちゃらとか、全くついていけない・・・

同じくアニメの話が分からない男(リア充)は目の前の女の子とだけ話し出して、そっちにも加われない状態だし、僕と、同じくアニメの分からない後輩は完全に置いてけぼり。
時々「うんうん」と相槌を打ったり、「分からないでしょ、ごめんねー」という言葉に愛想笑いを返したりするのが精一杯で、終盤は完全に愛想笑いも出来なくなっていました。


結局スレイヤーズの話が延々と続き、その話が終わった後も、知らない少女漫画の話をされて、そのまま会はお開き。
結局僕は病を克服するどころか症状を悪化させてしまい、さらにはスレイヤーズ恐怖症まで併発してしまいました。

数ヶ月前にスレイヤーズの新しいシリーズが終わったばかりなので、しばらくはスレイヤーズという言葉を耳にしないで済むと安心していたら、どうやら来年の1月からまた新しいシリーズが始まるらしい・・・

勘弁してくれ・・・